2016年4月から始まった電力自由化ですが、具体的にどういったメリットやデメリットがあるのかは気になる部分だと思います。
特にデメリットについてはやはり気になる部分かもしれません。
- 乗り換えて本当に大丈夫なの?
- 何か注意点はないの?
これから電力会社を検討していくにあたって、疑問や不安はやはり解消しておきたいところだと思います。
なので今回は電力自由化のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
今回の記事を読むことで電力自由化の全体像がわかり、乗り換えるべきかどうかがわかりますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!

電力自由化の4つのメリット
まず最初に電力自由化のメリットについて紹介していきます。具体的には以下の4つです。
- 電気料金が安くなる
- セット割などの独自のプランを各社で用意している
- 選択肢が多いので自分に合った会社を選べる
- 切り替えの手間がかからない
やはり料金面でのメリットが大きいです。
ではこれらのメリットについて詳しく見ていきましょう。
電気料金が安くなる
何と言ってもまずは電気料金が安くなるのがメリットと言えるでしょう。
電力自由化前は全国の10社の電力会社の中から各地域の電力会社しか選べませんでしたが、現在は450社以上の電力会社がサービスを提供しています。
だから各社で価格競争が起きて、電気料金が安くなるということなんです。
では具体的にどれくらい安くなるのか?ということで、価格.comの無料見積もりで計算してみました。
世帯人数 | 年間節約額(最大) |
---|---|
1人 | 6,559円 |
2人 | 14,265円 |
3人以上 | 18,610円 |
電気使用量が多くなるほど節約額も大きくなります。なので家族で暮らしている方は特に電力会社の乗り換えはおすすめです。
セット割などの独自のプランを各社で用意している
電力会社はとにかく数が多く、各社で様々な料金プランを用意しています。
また、以下のような電気料金とセットでお得になるプランを用意している会社もあるんです。
- 電気代とガス代がセットでお得になるプラン
- 電気代とスマホ料金がセットでお得になるプラン
- 電気代と水道料金がセットでお得になるプラン
こういったプランが用意できるのも、様々な業種の会社が参入しているからです。
ガス会社や通信業者、石油会社など、様々な業種の会社が電力自由化に参入しており、各社が自社サービスとセットになったお得なプランを用意しています。
「スマホの料金を安くしたい」「ガスの料金を安くしたい」など、人それぞれ要望は違うはずです。
そんな時に自分に合ったプランが選べるのはありがたいメリットですよね。
選択肢が多いので自分に合った会社を選べる
単純に選べる電力会社の数が多いので、自分に合った会社も選びやすくなります。
先ほどの料金が安くなるというメリットを重視して選びたい人もいるでしょうし、以下のようなポイントを重視したい人もいるかもしれません。
- エコな電気の会社がいい
- 地元の企業を選びたい
電力会社の数が多いので、自分のニーズに合った電力会社を選ぶことができます。
乗り換えの手間がかからない
新しい電力会社に乗り換えると言っても、手続きはそこまで面倒ではありません。ネットだけで手続きは完了しますし、少ない工程で乗り換えが完了します。
- 乗り換え先の電力会社に申し込む
- 電気メーターをスマートメーターに交換する(必要な場合のみ。交換費用は無料。)
- 乗り換え先の電力会社との契約を開始する
※スマートメーターは電力使用量のデータを遠隔地に送ることができる新しいタイプの電力メーターです。
また、現在契約している電力会社の解約手続きは、新しく契約する電力会社の方で行ってくれます。手続きの手間が省けて助かりますよね。
といった感じで、新しい電力会社への乗り換えもそこまでハードルは高くないのがわかると思います。
電力自由化の3つのデメリット
ここまで電力自由化のメリットを紹介しましたが、デメリットも当然気になりますよね。なのでデメリットについても紹介していきます。
- 電力会社を比較検討する必要がある
- 解約時に違約金が発生するケースもある
- 電気料金が値上げになる可能性も0ではない
ではこれらのデメリットについて順番に解説していきます。
電力会社を比較検討する必要がある
電力会社 | 特徴 |
---|---|
ENEOSでんき |
|
楽天でんき |
|
エルピオでんき |
|
CDエナジーダイレクト |
|
あしたでんき |
|
ソフトバンクでんき |
|
auでんき |
|
電力会社の一例を紹介しましたが、これら以外にも電力会社はたくさんあります。選べる電力会社が多いのはメリットでもあり、デメリットでもありますよね。
とは言え先ほども紹介したように、電力自由化にはたくさんのメリットがあります。それだけ比較検討して悩むだけの価値はありますよね。
ちなみに電力会社を選ぶ際は一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。複数の電力会社から自分に合ったプランが見つかります。
見積もりは無料でできるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
解約時に違約金が発生するケースもある
電力会社 | 契約期間 | 解約違約金 |
---|---|---|
ソフトバンクでんき | 1年 | 0円 ※解約事務手数料500円(税抜)のみ発生 |
auでんき | 1年以上 | 2,000円(税抜) |
ENEOSでんき | 1年 | 0円 ※2年契約の場合は1,080円(税込) |
東京ガス | 特になし | 0円 |
各電力会社で最低契約期間は決まっており、最低契約期間前に解約すれば違約金が発生する場合があります。
電力会社によって契約内容は様々ですので、契約前によく確認しておいた方がいいでしょう。
電気料金が値上げになる可能性も0ではない
電力会社の乗り換えによって電気料金が安くなっても、その後に値上げが起きる可能性も0ではありません。
というのも外的な要因により電気料金が値上げになる可能性もあるからです。
例えば石油によって発電をしている会社なら、燃料費の高騰で電気代が値上がりになる可能性もあります。
他にも天候や自然災害などにより電気料金が値上がりになる可能性もあるかもしれません。
なので電気料金の値上がりの可能性については、頭の片隅にでも入れておいてください。
電力自由化についてのその他のQ&A
電力会社が倒産して電気が届かなくなる可能性はないの?
具体的には電力会社が倒産してから一定期間は、地域の大手電力会社(東京電力など)の送電・配電部門が電気を供給してくれるというものです。
ちなみにその間の電気料金は当然ながら地域の電力会社に払う必要があり、電気料金も地域の電力会社のプランで計算されます。
このような救済措置があるので、電気の供給については心配ありません。ただ、あくまで一定期間の救済措置なので、早めに次の電力会社を決める必要がある点だけ注意してください。
発電機器のトラブルなどによって停電が増えたりしないの?
ただ、トラブルがあった場合に電気が供給される仕組みもきちんと作られています。
仮に契約中の電力会社でトラブルがあって電気の供給量が不足しても、他社でカバーする仕組みになっています。※それにより電気代が上がることはありません。
なので停電については心配しないでも大丈夫です。
法人が電力自由化で乗り換えた場合のデメリットは?
ただ、解約違約金を踏まえても、電気料金が安くなることの方がメリットは大きいです。
他には今もし電力会社との大型契約を結んでるなら、電力会社の乗り換えにお得感がない場合もあるかもしれません。
ただ、その場合は乗り換えなければいいだけなので、とりあえずでも電力会社を比較検討しておいて損はないでしょう。
電力自由化のメリット・デメリットまとめ
- 電力自由化では選べる会社が多く、電気料金が安くなる可能性が高い。
- 各社独自のプランを用意していて、電気料金以外の部分でもお得になることがある。
- 解約時に違約金が発生するケースもある。
今回は電力自由化のメリット・デメリットについて解説してきました。
メリット4つとデメリット3つなので数としては大差はありませんが、内容的にはメリットの方が大きいです。
ということで、ぜひ新しい電力会社への乗り換えを前向きに検討してみてください。
長期的に見ればかなりの額の節約につながりますよ!