「10万キロも走ってる中古車って大丈夫なの?」
- 価格は安いけどすぐ壊れたら嫌だな…。
- やっぱりある程度のリスクは覚悟しないといけないのかな…。
などなど、10万キロを超えている中古車は大丈夫なのか?不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、10万キロを超えた車でも、まだまだ走ることは可能です。でも、交換が必要になってくる部品が出てくるので多少のリスクはあります。
そこで今回こちらでは、10万キロ超えの中古車を購入するときに気をつけておきたい7つの注意点をお伝えしていきます。
この注意点をおさえておくことで、安くて状態の良い中古車を見つけることができます。ぜひコチラの記事を参考にしてみてくださいね。

もくじ
走行距離10万キロを超えた中古車の真実!
10万キロという距離だけで言えば、車として全然問題ないレベルです。
10万キロは車の買い替えの目安距離となっているだけで、寿命が訪れたわけではありません。まだまだ走行することができます。
- 普通自動車なら20万キロ
- 軽自動車なら15万キロ
- ハイブリッド車の駆動バッテリーは15万〜20万キロ
メンテナンスをきちんと行っていれば、上記の距離までは普通に走行できます。
ただし!
- 10万キロを超えた車は交換が必要になる部品が出てくる
- 前のオーナーの乗り方やメンテナンス状況により車の状態に差がある
- 販売店の整備状況により車の状態に差がある
…などなど、選ぶ車によってアタリ・ハズレがあるんですよね。
そこで次に、10万キロを超えた車を購入するときに気をつけておきたい注意点を紹介していきます。ハズレの中古車を引かないためにも、注意点をしっかりおさえておきましょう!
10万キロ超えの中古車購入で気をつけたい7つの注意点!
- 下回りのサビはひどくないか?
- マフラーから臭いのある白煙が出ないか?
- タイミングベルトとウォーターポンプは交換済みか?
- 修復歴はないか?
- 点検記録簿はあるか?
- 現状渡しの車ではないか?
- 保証はあるか?
10万キロ超えの中古車を購入するなら、状態の良い車を選ぶことが大事です。そのためには、上記7つの注意点を必ず確認しておきましょう!
それでは、7つの注意点について詳しくお伝えしていきますね。
下回りのサビはひどくないか?
車の下回りのサビはひどくないか、LEDライト等を使って車の下回りを覗き込んで確認しましょう。
下回りのサビがひどいと、以下のような心配があるからです。
- 車の強度が低くなるため、衝突時の衝撃が大きくなる
- 路面からの衝撃や振動を吸収するサスペンションが壊れる
部分的にある若干のサビは問題ないですが、サビが目立つような中古車は避けるようにしましょう。
海の近くに保管してあった車や凍結防止剤をまく雪の降る地域の車は、サビが多い傾向にあります。
中古車を販売している地域が海の近くや雪の降る地域でなくても、こういった車が店頭に並んでいることが普通にあります。
なので、下回りのサビは必ず確認するようにしてくださいね。
マフラーから臭いのある白煙が出ないか?
車のエンジンをかけたとき、マフラーから臭いのある白煙がモクモク出ないか確認しましょう。
マフラーから白煙がモクモク出る原因は、燃焼室の中にエンジンオイルが入り込み、オイルがガソリンと一緒に燃焼されるからです。
修理代が20万円以上かかってしまうので、白煙がモクモク出る中古車は絶対に避けましょう。
- エンジンのシリンダーが減っている
- ヘッド部分のオイルシールが漏れてきて下がっている
前のオーナーがオイル交換を定期的に行っていない場合、こういったケースが見られます。
補足ですが、冬期にマフラーの白煙を確認する場合はエンジンが暖まったあとに行ってください。エンジンが暖まるまでは透明に近い白い水蒸気がでるためです。
タイミングベルトとウォーターポンプを交換しているか?
タイミングベルトとウォーターポンプが交換済みであるか確認しましょう。
10万キロ走行した車は、タイミングベルトとウォーターポンプの交換を行う必要があります。
タイミングベルトとウォーターポンプの交換費用は5万円以上と高額になるため、交換済みの中古車を選ぶことをおすすめします。
- タイミングベルト:エンジンの動力を伝えるために必要なゴム製の歯付きベルト
- ウォーターポンプ:エンジンのオーバーヒートを防ぐための部品
交換しているかどうかは、点検記録簿で確認できます。点検記録簿については、POINT5」で説明していますので、こちらを参考にしてくださいね。
補足ですが、車種によってはタイミングベルトより耐久性のあるタイミングチェーンを採用している車があります。
タイミングチェーンは30万キロまで交換不要となっています。ただし、オイル交換をマメに行っていなかった車は、タイミングチェーンと言えども交換が必要になります。
タイミングチェーンの交換費用は20万円以上かかるため、タイミングチェーンの中古車を選ぶならオイル交換をマメに行ってきた車を選びましょう。
修復歴はないか?
修復歴の有無は10万キロの中古車に限らず、必ずチェックしておくべき部分です。
修復歴とは何か…?というとこですが、こちらは車の重要な部分である骨格(フレーム)を修復・交換しているものをさします。
修復歴は軽度・中度・重度と3段階ありますが、大きな事故を起こした車の可能性があるので避けておきましょう。
車の骨格は完全にもとに戻すことが難しく、ミリ単位のズレでも走行に問題が出ることがあるからです。
- 走行に影響がでる(まっすぐ走らない)
- 事故に合ったときの衝撃を正常に吸収できない
修復歴のある車は「修復歴あり」と記載する決まりになっているので、見落としがないよう確認しておきましょう。
点検記録簿はあるか?
点検記録簿のない10万キロ超えの中古車は避けましょう。
点検記録簿は、前のオーナーの点検整備状況や交換した部品などが記載されている重要な書類です。
10万キロ超えの中古車の状態を把握できる書類となるため、必ず点検記録簿アリの車を選びましょう!
- タイミングベルトを交換しているか?
- ウォーターポンプを交換しているか?
- その他にどんな部品を交換しているか?
- オイル交換のサイクルはどのくらいだったか?
オイル交換は半年に1度行っていれば優秀、最低でも1年に1回行っていることが望ましいです。
タイミングベルトとウォーターポンプはPOINT3でお伝えしたとおり、交換費用が高額のため、すでに交換している中古車を選ぶようにしましょう。
その他、10万キロを超えから交換が必要になってくる部品については、こちらの記事内にまとめていますので参考にしてください。
点検記録簿があれば、この先どんな部品の交換が必要なのか、または不要なのかがわかりますので、点検記録簿ありの中古車を選んでくださいね。
現状渡しの車ではないか?
現状渡しで販売している中古車は、手を出さないようにしましょう!
現状渡しとは、保証なし・整備なしで販売する中古車の引き渡し方法です。
- 修理が必要な箇所があるかもしれない
- 劣化した部品がそのまま取り付けたある状態かもしれない
- 修理箇所が後から出てきても、すべて実費となる
こういったリスクがあるので、現状渡しは価格が安くても手を出すべきではありません。
では、どんな中古車の引き渡し方法がいいのか?
- 保証付き販売:◯
- 整備渡し:△
- 現状渡し:☓
10万kmを超えた車は保証付き販売を選ぶようにしましょう。
保証はあるか?
10万キロ超えの中古車を購入するなら、保証付きにしましょう!
保証を付ける時点で状態が悪くない車と予想できますし、もし購入直後に車の重要な部分が壊れても、保証でカバーできるからです。
保証には期間区切りと走行距離区切りの2種類があり、保証内容については販売店によって異なります。
どのような保証なら安心できるのか?以下に最低限つけておきたい保証内容を掲載しますね。
- 保証期間:1ヶ月
- 保証距離:1000km
- エンジンの保証
- ミッションの保証
- エアコンの保証
最低限、上記の保証はつけておきましょう。また保証はどこで受けられるのかも確認しておくと安心です。
10万キロを超えると交換が必要になってくる部品と交換費用の目安を掲載!
交換部品 | 交換費用の目安 | 詳細 |
---|---|---|
交換推奨 タイミングベルト |
5万円〜 | エンジンの動力を伝えるために必要なゴム製の歯付きベルトです。 |
交換推奨 ウォーターポンプ |
1.5万円〜 | エンジンのオーバーヒートを防ぐための部品です。 |
交換推奨 スパークブラグ |
5千〜 | エンジンに取り込んだガソリンを燃焼させるために、着火の役割を果たす重要な部品です。 |
交換推奨 ラジエターホース |
1万円〜 | 冷却水の通り道になっているゴム製のホースのこと。 |
交換推奨 Vベルト |
6千円〜 | エンジンの回転力をウォーターポンプ・オルタネーター・エアコン・パワステなどに伝える役割を担っている部品。 |
フューエルフィルター | 5〜8万円〜 | ガソリンタンクに入っている燃料を汲み上げてエンジンに供給する部品 |
タイロットエンド | 1万円〜 | ハンドルの操作力をタイヤに伝える役割を持つ部品です。 |
ブレーキホース | 2万円〜 | ブレーキを効かせるために必要な部品。ブレーキオイルをマスターシリンダーからブレーキキャリパーまで通すホースのことです。 |
オルタネーターブラシ | 5万円〜 | オルタネーターは発電機のこと。オルタネーターブラシはオルタネーターの内部にあるブラシ。ブラシが減ると発電できなくなってしまいます。 |
「交換推奨」と記載した部品は走行距離が10万キロを超えたら、不具合が出ていなくても交換しておきたい部品です。
その他の部品に関しては、必ず10万キロで交換する必要はありません。ですが、購入したあとの法定点検や車検時で交換を勧められることもあります。
以上のことから、上記の部品をできるだけ交換している中古車がおすすめです。
10万キロを超えた中古車のメリット・デメリット!
ここまでの内容を踏まえ、10万キロを超えた中古車のメリットとデメリットをまとめていきます。
10万キロを超えた中古車のメリット
- 価格がグン!と安くなる
- メンテナンスをきちんと行えば20万キロまで走行できる
- 1年~2年間だけ乗りたい場合に低コストで済む
- 新車を購入するよりコスパが高い
- 細かいキズなど気にせず乗れる
10万キロを超えた中古車のデメリット
- 部品が劣化してくるのでちょこちょこ出費を強いられる
- 状態の悪い車もある
- 売却しても売値がつかない
- 走行距離を多く走る人には向いていない
10万キロを超えた中古車のメリット・デメリットまとめ
10万キロを超えた中古車の最大のメリットは価格の安さです。
部品交換が少なく状態の良い中古車を見つけることができれば、車にかけるお金をかなり節約することが可能です。
なかなか条件に合う中古車が見つからなければ、中古車提案サービスを使おう!
状態が良く価格の安い中古車を探しているけど、なかなか良い車がみつからない…。
こういったときは、中古車提案サービスの利用がおすすめです。
中古車提案サービスは、中古車買取大手のガリバーが保有する10,000台の在庫の中から、希望に合った中古車を探してくれるサービスです。
先に欲しい車の希望条件を伝えておけば、条件に合う車が見つかったときに連絡してくれます。
登録・利用料は無料なので、登録だけでもしておくとよいでしょう。
走行距離10万キロを超えた中古車の注意点まとめ
- 下回りのサビはひどくないか?
- マフラーから臭いのある白煙が出ないか?
- タイミングベルトとウォーターポンプを交換しているか?
- 修復歴はないか?
- 点検記録簿はあるか?
- 現状渡しの車ではないか?
- 保証はあるか?
10万キロを超えた中古車でもメンテナンスさえしっかり行えば、普通自動車なら20万キロ、軽自動車なら15万キロまでは普通に走行できます。
今回お伝えした「10万キロの中古車購入で気をつけたい7つの注意点」を参考に、ぜひお得な中古車を見つけてくださいね。