新車を購入するなら、できるだけ値引きしてもらいたいもの。
そうは言っても
- どのくらい値引きできるのか?
- どうやったら値引き高額を引き出せるのか?
新車の値引きについて、よくわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回こちらでは、これまで2台の新車を購入してきた私が新車の値引き高額を引き出すための知識をお伝えしていきます。

もくじ
新車の値引きは車両本体だけじゃない!全部で3つある値引きポイントを公開!
新車の値引きは、車両本体に対する値引きだけではありません。他にも値引きできるポイントがあります。
ここでは、値引き交渉の場で役立つ3つの値引きポイントについて説明していきます。
車両本体の値引き
まずは、車両本体の値引きから。
車両本体の値引きは、クルマごとに値引き枠というものが決められています。なので、一概に値引率は何%と言うことができません。
値引き枠…?と思われた方、以下に例をあげましたので参考にしてみてください。
- セレナの値引きは40万円まで
- デイズの値引きは20万円まで
- GTRは値引きなし
※上記の値引き額はあくまで例です。
値引き額の大きい車、小さい車、中には値引ゼロなんて車もあります。
この値引き枠、メーカーによって決められているので、一般の方は知ることができません。
それじゃ困る。目安でもいいから、値引き額を調べる方法はないの…?というとこですが、ネットから車種ごとの値引き相場を調べる方法があります。
参考値となりますが、おおよその値引枠を知ることは可能です。
車種ごとの値引き相場を調べる方法については、この記事内で後ほど詳しく紹介していきます。
オプションの値引き
オプション値引きとは、車に取付ける付属品に対する値引きのことです。
車のオプションには、メーカーオプション・ディーラーオプションの2種類ありますが、値引きできるのはディーラーオプションです。
- 純正フロアマット
- ドライブレコーダー
- ETC
- カーナビ
- エアロパーツ
- …などなど
ちなみにメーカーオプションはサンルーフや本革シートなど、車を工場で作るとき一緒に組み付けるオプションのことです。こちらは基本的に値引きできません。
では、ディーラーオプションの値引きはどの程度できるのか?というとこですが、オプション総額の10%~20%ほどの値引きが期待できます。
ただ、オプションはあれこれ選びすぎると総支払額が膨らんでしまいます。支払い額をおさえたいのであれば、ディーラーオプションは本当に必要なものだけにして、あとは社外品で対応すると安く済みます。
下取り査定の上乗せによる値引き
下取り査定の上乗せによる値引きは、本来の下取り査定額に金額を上乗せし、値引きの代わりとする方法です。
下取り査定の上乗せは、以下のようなイメージです。
- 本来は下取り査定額5万円の車を15万円で下取りする
- 本来は下取り査定額0円の車を10万円で下取りする
下取りに出す車があるなら、査定額を上乗せできないか?営業マンに交渉するとよいでしょう。
ただし、下取りに出す車種によっては、買取店に売却したほうが高く売れることがあります。
なので、ディーラーの下取り価格と買取店の査定額の両方の見積もりを出し、お得なほうを選ぶことが大事です。
下取りと買取のメリット・デメリット、車を高く売る方法については、以下の記事で詳しく書いています。参考にしてください。
新車における3つの値引きポイントまとめ
- 車両本体の値引き
- オプションの値引き
- 下取り査定の上乗せによる値引き
新車の値引きは車両本体以外に、オプションと下取り査定額の上乗せもあることがわかりました。
見積もりが出たとき、それぞれ値引きされているか、確認しておくといいでしょう。
新車における3つの値引きポイントがわかったところで、次は車種ごとの新車値引き相場を調べる方法をお伝えしていきます。
新車の値引き相場はどのくらい?車種ごとの値引き相場を調べる2つの方法を紹介!
上記2つのサイトでは、車種ごとの新車値引き情報を公開しています。
具体的にどのような値引き情報を知ることができるのか?1つずつ紹介していきますね!
価格.comの新車値引き情報
価格.comの新車値引き情報は、実際に新車を購入した人の口コミ情報です。なので、信頼性はかなり高いのではと思います。
また、年式・グレード別の値引き情報がわかるので、購入したい車とまったく同じグレードの値引き情報を知ることが可能です。
- 車種・年式・グレード
- 車両値引き額
- オプション値引き額
- 購入地域
- 購入日
- レビュー
価格.comで車種別の値引き情報を調べる方法は、以下を参考にしてください。

まずは、価格.comの自動車・バイクのページへアクセスします。
その後、値引き相場を知りたい車のメーカーまたは車体の種類を選択しましょう。
次に、目的の車を選択します。
そして、満足度グラフの下部にある「車両値引き額・オプション値引き額」を選択します。
すると、目的の車の車両値引き額、オプション値引き額の情報が表示されます。
グー新車値引き相場情報
グー新車値引き相場情報は、月刊自家用車(内外出版社)が提供しています。
車種ごとに車両本体目標値引き額が表示されるので、実際の値引き額との比較に使えます。
また、値引きの神様「松本隆一氏」による車種別価格交渉方法も掲載されているので、一読しておくとよいでしょう。
- 過去半年の値引き平均額推移
- 装備品込の平均値引き額
- 車両別の価格交渉方法
グーで車種別の値引き情報を調べる方法は、以下を参考にしてください。
それでは次に、特に大事なところである新車の値引き交渉のコツについてお伝えしていきましょう!
新車の値引交渉!高額を引き出す3つのコツとは?
商談回数 | 交渉のコツ |
---|---|
1回目 | 営業マンと信頼関係を築く |
2回目 | 担当営業マンを指名して商談のアポをとる |
3回目 | 「◯◯円なら今日契約する」と伝える |
新車の値引き交渉のコツは、1回目の商談からガツガツ値引き交渉しないことです。
その理由として、1回目の商談から高値引き額を提示する営業マンはまずいないからです。
ということで、交渉のコツを商談回数に合わせて1つずつ説明していきますね!
まずは営業マンとの信頼関係を築くこと!
テクニカルなことよりも、まず大事になってくるのが営業マンとの信頼関係です。
結局のところ、どれだけ値引きするのかは営業マン次第だからです。接する態度ひとつで信頼関係は大きく変わってきますので、以下の点に注意しましょう。
- 最初から値引きのことばかり聞くのはNG
- 「買ってやる」ではなく「教えてください」という気持ちで接する
- 本気で買う意志を伝える
「このお客さんなら、頑張って値引きしてあげよう。」と思ってもらうことが大事です。
また営業マンは、あなたが本当に車を買う意志があるのか?いくつかの質問から探りを入れてくることがあります。
たとえば、以下のような質問です。
- いつ頃までに車を購入したいですか?
- この車を選んだ理由は何かありますか?
- 購入したい車種のグレードはお決まりでしょうか?
- 取り付けたいオプションはありますか?
このくらいはハッキリ答えられるようにしておきましょう。そのうえで、見積もりをお願いすれば1回目の商談は成功と言えます。
参考までに「新車の値引き額=営業と顧客の信頼度」という営業マンの口コミがありましたので、掲載しておきます。
実際うちでも新車売って10万・下取り車を中古市場に流して20~50万合わせて30~60万が新車で直接的に出る利益ですね。
なので新車の値引き額=営業と顧客の信頼度という面もあります。
この顧客とは長く付き合いたいと思う場合はなるべく頑張って値引きします。— 柾木@三蔵呑み歩き (@genrin2) September 15, 2016
担当営業マンを指名して商談のアポをとる
2回目の商談をする前に、担当営業マンに電話でアポをとっておきましょう。
こうすることで、超有望見込み客(ホット客)の位置づけとなり、担当営業マンから値引き高額を引き出しやすくなるからです。
- 2回目の商談であること
- 担当の営業マンを指名すること
- それとなく値引きをお願いしておくこと
電話でアポをとるときは、嫌らしくない程度に値引きをお願いしておくと値引き交渉がスムーズに進みます。
商談の際は必要なオプションを決定し、限界まで値引きした見積もりを出してもらうところまでやっておきましょう。
そして、3回目の商談に持ち込みます。
ちなみに車の商談は3回〜4回する方が多いので、商談を3回行ってもまったく問題ありません。
「◯◯円なら今日契約する」と伝える
3回目の商談で高値引き額を引き出すなら、以下の言葉が有効になってきます。
「◯◯円なら今日契約します!」と伝えること。
営業マンからすれば、その金額ならすぐに契約がとれることがハッキリ見えている状態です。値引きする余地が残っていれば、希望金額で購入することが可能です。
とはいえ「◯◯円」の金額はいくらにしたらいいの?という疑問もあるでしょう。
こちらは、あなたの希望する金額です。もし金額に迷うなら、値引きを含めた最終見積もり金額のマイナス5〜15万円ほどを目安にするとよいでしょう。
- 契約する金額をハッキリ伝えること
- 希望金額なら今日契約すると伝えること
- すぐ契約できるようハンコを持っていくこと
この方法は指値(さしね)と呼ばれることもあり、実際に成功した人の口コミもよく見かけます。
新車の値引き交渉では、ライバル他車との競合もいいんだけど、
指し値がけっこう効果的。
「◯◯万円なら今買います!ハンコあります‼︎」って。
担当さん、俄然ヤル気になってくれるし、話が早い。
今回は2時間で商談成立でした。
— いちろう〄時給向上サラリーマン (@ichiroincomeup) February 2, 2019
新車が安くなる時期もチェック!3月が狙い目
1年の中で新車が安く買える時期は3月です。
3月はディーラーの決算期にあたるため、新車販売台数を増やして売上目標を達成したい思いがあるからです。
ただし、注意点があります!
3月に新車購入の契約をしても、3月中に登録できる車でないと大幅値引きは期待できません。
登録とは、陸運局にナンバーの付いていない車を公道で走れるよう登録することです。登録すると、ナンバープレートがもらえます。
契約 | 登録 | 値引き |
---|---|---|
![]() 3月1日に契約 |
![]() 3月25日に登録 |
![]() 大幅値引きの期待大 |
![]() 3月1日に契約 |
![]() 4月30日に登録 |
![]() 通常値引き |
上の表にあるように、3月1日に新車購入を決めて契約書にハンコを押しても、登録が4月以降になる場合は大幅値引きは期待できません。
では、決算期である3月に新車の大幅値引きを狙うにはどうしたらいいのか?
それは、ディーラーが確保している在庫車を狙うことです。
ディーラー在庫車とは、すでに製造された新車をディーラーが在庫としてかかえている車のことです。また展示車も在庫車の一種となります。
在庫車なら契約後1~2週間で新車登録できるため、3月初旬に契約すれば大幅値引きの恩恵を受けられることになります。
新車同然なのに価格が安い「未使用車」を狙う選択もあり!
新車を安く買いたい!そう思っているなら、未使用を狙う選択もあります。
未使用車とは、車両の登録(届出)を済ませているいけど、使用はされていない「ほぼ新車」の車のことです。昔は新古車なんて呼ばれていました。
なぜ、未使用車が市場に出回るのか?
ディーラーが新車販売台数の実績をつくるため、自社名義で登録する車が生まれるからです。
ディーラー名義として一度登録した車は、新車として販売できません。しかし、未使用であることから「未使用車」という名で中古車市場に出回るのです。
未使用車のデメリット
- 希望の車が中々見つからない
- 2オーナー車になる
- 車検が丸々3年ない
未使用車のメリット
- ほぼ新車と同様
- 新車と比べて1割〜2割ほど価格が安い
- 自動車重量税が納税済み
- 自賠責保険に加入済み
- 納車までの期間が短い
未使用車はどんな人におすすめ?どこで購入できるの?
未使用車は、新車同然の車を安く購入したい人におすすめです!
デメリットもありますが、新車同然なのに価格が安いというメリットは大きいですね。
未使用車はどこで購入できるの?というとこですが、ディーラー系列の中古車販売店や、一般の中古車販売店で扱っています。
ただし、台数自体がそれほど多くなく、人気車種だとすぐに売れてしまうこともあります。
新車同然の未使用車が効率よく見つかる!ズバット車販売
ズバット車販売は、ネットに掲載されていない非公開車両を紹介してくれる中古車提案サービスです。
- ネット掲載前の非公開車両を紹介してくれる
- 非公開車両の中には未使用車も多数あり
- 毎日約500台入荷する車両情報を持つ
- 利用料や登録料は無料
紹介してくれる未使用車は、車買取大手ガリバーが入荷した車なので安心です。
ディーラー展示車、デモカー、ディーラー名義で登録しただけの未使用車が多数あるので、新車を安く購入したい方は登録だけでもやってみてください。
新車値引き高額を引き出す知識まとめ
- 新車の値引きは「車両価格・オプション・下取り査定の上乗せ」の3種類ある
- 新車の値引き相場は、価格.comとグーで調べることが可能
- 値引き交渉は商談回数に合わせて行うことがポイント
- 新車が安く買える時期は3月
- 新車同様の未使用車を狙う選択もあり
新車の値引きは渋くなってきたと言われていますが、交渉次第で値引き高額を引き出すことは可能です。
また、値引き交渉する必要なく、新車同然の車が安く買える「未使用車」の選択もありです。
いずれにせよ、今回の記事を参考に希望する金額で新車をGETしてださい。