これから海外に引っ越しをする人にとっては、たくさんの疑問が出てくるものですよね。
- どれくらいの費用がかかるの?
- 引っ越しにかかる日数は?
- どういった手続きが必要なの?
国内の引っ越しと違い、海外の引っ越しはイメージが湧きにくいので、やはりこういったいろんな疑問が出てくると思います。
ということで今回の記事では、海外への引っ越しについての気になる疑問を解説していきます。
引っ越し料金を少しでも安く、そしてスムーズに引っ越しができるよう、今回の内容をチェックしてみてくださいね!

もくじ
海外への引っ越し費用相場は?日通・クロネコヤマトで目安を紹介!
まず最初に海外引っ越しの費用相場について紹介していきます。
ここでは大手引っ越し業者の日通とクロネコヤマトで単身引っ越しの料金を紹介します。
引っ越し先 | 日通(Lサイズ×3パック) | クロネコヤマト(エクストラコース) |
---|---|---|
アメリカ(ニューヨーク) | 185,000円 | 160,000円 |
香港 | 130,000円 | 130,000円 |
イギリス(ロンドン) | 192,000円 | 160,000円 |
ちなみに家族引っ越しの料金については掲載されていませんでした。
家族引っ越しの場合は家族によって状況が違い、オーダーメイドの引っ越しとなるので、単身引っ越しのように一律料金にはならないようです。
なので中には50万円を超えるような引っ越し料金が発生する場合もあります。
結局は引っ越し業者に見積もりをお願いしないと、正確な料金はわからないということですね。なのでまずは見積もりを取ることをおすすめします。
ただ、引っ越し業者ごとに見積もり金額は違ってくるので、見積もりは複数の業者から取るのがおすすめです。
この後にも話しますが、複数の業者から見積もりを取る際は一括見積もりサービスを利用すると効率がいいでしょう。
ちなみにですが、海外の引っ越しにかかるおおまかな日数についてもまとめてみました。こちらも参考にしてみてください。
引っ越し先 | 日通(Lサイズ×3パック) | クロネコヤマト(エクストラコース) |
---|---|---|
アメリカ(ニューヨーク) | 60~70日 | 50~60日 |
香港 | 17~25日 | 20〜25日 |
イギリス(ロンドン) | 55~75日 | 55~60日 |
海を越えて荷物を運ぶので、それなりの日数がかかってしまいます。
なので日程に余裕を持たせて引っ越しは進めた方がいいでしょう。
海外への引っ越し費用を安くするには?
海外への引っ越しはそれなりに高額な費用になります。出来ることなら費用を抑えて引っ越しをしたいですよね。
ということで海外への引っ越し費用を安くするコツをここからは紹介していきます。具体的にはこちら。
- 可能であれば船便を利用する
- 荷物の量を最小限にする
- 海外引っ越しの一括見積もりサービスを利用する
ではそれぞれ見ていきましょう。
可能であれば船便を利用する
海外への引っ越しでは、基本的に船便か航空便のいずれかを利用します。
このうち船便の方が引っ越し費用が安くなるので、可能であれば船便を利用した方がいいでしょう。
ただし、船便は航空便に比べて日数がかかるというデメリットがありますので、この点だけ注意してください。
ちなみに船便と航空便ともにメリット・デメリットがあります。それぞれまとめてみました。
船便 | 航空便 | |
---|---|---|
メリット | 費用が安く抑えられる | 費用が高くなる |
デメリット | 日数がかかる(2~3ヶ月程度) | 比較的早く荷物が届く(1ヶ月程度) |
運ぶのに適した荷物 | 家具・大型家電などの重い荷物。すぐに使う必要がない荷物。 | 重くない荷物。すぐに使いたい荷物。 |
参考料金(日通の単身引っ越し、Mサイズ段ボール1個あたりの輸送料金) |
|
|
すぐに使う必要がない物は船便で運んで、引っ越し費用を安く抑えるのがおすすめです。
荷物の量を最小限にする
荷物の量を減らせば当然ながら引っ越し費用も安くなります。出来る範囲で荷物の量を減らした方がいいでしょう。
全ての荷物を運ぶより、最小限の荷物だけを運んで現地で必要な物を購入した方が、結果的にトータルの費用が安くなったりします。
もし海外でも日本の電化製品を使いたいなら、変圧器や変換プラグが必要になるかもしれません。なので、まずは引っ越し先の国の電圧やプラグ形状を確認してみてください。
地域 | 電圧 |
---|---|
北米 |
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アジア |
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オセアニア |
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ヨーロッパ |
|
日本では電圧が100Vなので、海外では変圧器で電圧を上げる必要が出てきます。
ただ、最近の日本の電化製品では「100-240V」といった感じで、高い電圧にも対応しているケースも多いです。
こういった高い電圧に対応した電化製品以外、例えば「100V」とだけ書いてあるような電化製品は注意してください。その場合は変圧器が必要です。
また、電圧の問題だけでなく、コンセントの形状の問題もあります。
日本のコンセントは平行な二本線の差込口となっていますが、海外のコンセントの形状は様々です。

日本の電化製品はAタイプの形状です。日本と同じAタイプの国もありますが、それ以外の国では変換プラグが必要になります。
以下に主要国のコンセント形状をまとめてみました。
コンセント形状 | 主要国 |
---|---|
Aタイプ![]() |
日本、アメリカ、カナダ、中国、台湾、スペイン |
Bタイプ![]() |
中国、インドネシア |
Cタイプ![]() |
フランス、イタリア、スペイン、スイス、スウェーデン、中国、韓国 |
BFタイプ![]() |
イギリス、マレーシア、シンガポール、中国、香港、タイ |
B3タイプ![]() |
中国、インド、香港、マレーシア |
Oタイプ![]() |
オーストラリア、ニュージーランド、中国 |
SEタイプ![]() |
ドイツ、オランダ |
ということで引っ越し先の国に合った変換プラグも必要になってきます。必要であれば購入してみてください。
ちなみに荷物の量が極端に少ないのであれば、手荷物として飛行機で運んだり、あるいは国際郵便で運んでもいいかもしれません。
引っ越しついでに不用品を捨てて、スッキリした状態で新生活をスタートさせるのもいいかもしれませんね!
また、以下のように海外に送ることができない荷物もあります。※クリックで開きます。
- スプレー缶
- 燃料(ガソリン、灯油、軽油、炭など)
- 塗料(ペンキ、ニスなど)
- 各種液体(殺虫剤、農薬、接着剤、シンナーなど)
- 火気類(マッチ、ライターなど)
- 火薬類(花火、クラッカー、発煙筒など)
- ガス類(酸素ボンベ、ガス缶、消火器など)
- 電池(燃料電池、液体バッテリー、リチウム電池など)
- ネイルケア用品(マニキュア、除光液など)
- 酒類(アルコール度数70%を超えるもの、24%~70%は5ℓ以下の容器に入れれば非危険物)
- リチウム電池を搭載した製品(ノートPC、電子たばこ、デジカメなど)
- 家電(冷蔵庫、除湿器、空気清浄機など)
- 印刷用インク(500g以上のカートリッジ※家庭用のインクは送れる)
- 洗浄液(コンタクトレンズ、入れ歯など)
- ヘアケア用品(ヘアスプレー、育毛剤、白髪染めなど)
- スキンケア用品(アルコール化粧水、日焼け止め、入浴剤、マウスウォッシュ、香水など)
- 日用品(洗剤、制汗スプレー、漂白剤、カビ取り剤、消臭スプレーなど)
- 薬品類(かゆみ止め、殺菌剤、防虫剤、虫よけスプレーなど)
- 水銀(温度計、体温計など)
- その他(磁石、電球、蛍光灯、スノボ用ワックスなど)
これらの荷物に注意しながら荷物をまとめるようにしてください。
海外引っ越しの一括見積もりサービスを利用する
人それぞれ引っ越しの状況は違いますので、その人に合った引っ越し業者は様々です。
なので実際に見積もりを取ってみないことには、どの引っ越し業者がお得なのかはわかりません。
そんな時におすすめなのが引っ越し業者の一括見積もりサービスです。
複数の引っ越し業者から見積もりが取れるので、あなたに合ったお得な引っ越し業者が見つかりますよ!
海外への引っ越しは特に高額なので、10万円単位で見積もり金額が違ってくる可能性もあります。一括見積もりサービスを利用して、お得な引っ越し業者を選びたいところですね。
ちなみに一括見積もりサービスなら「引越し侍」をおすすめします。
運営歴の長い会社で多数の引っ越し業者と提携していますので、お得な引っ越し業者も見つかりやすいですよ。
海外への引っ越しで必要な手続きや準備まとめ
手続き・準備 | 解説 |
---|---|
パスポート | 各都道府県のパスポート申請窓口で申請する。発行には1週間程度かかる。 |
ビザ | 渡航先の国の大使館・総領事館に確認して手続きをする。発行までには5日程度かかる。 |
自動車保険 | 帰国後に再契約する予定なら、保険会社に連絡して中断証明書を発行してもらう。 |
生命保険 | 各保険会社で手続きをすることで引き続き保険が適用される。 |
運転免許証の更新 | 海外引っ越しなどのやむを得ない理由がある場合は前倒しで更新ができる。パスポートや出張命令など、やむを得ない理由が証明できるものが必要。 |
国際運転免許証の取得 | 海外でも運転をする場合に取得する。運転免許センターや運転免許試験場なら即日、警察署なら2~3週間程度で発行が可能。有効期限は1年。 |
海外転出届 | 転出予定日の2週間前から各役所で手続きができる。 |
国民年金の手続き | 海外転出届を出すと住民票がなくなるので、国民年金の支払い義務がなくなる。ただし、任意で加入し続けることは可能なので、必要なら手続きをする。 |
各種解約手続き | 電気、ガス、水道、NHK、固定電話、インターネットなどの各種解約手続きをする。 |
荷物の準備 | 輸送の日数を考え、船便なら2~3ヶ月前、空港便なら1ヶ月前までに準備をしておく。 |
国内の引っ越しにはないような手続きなどが、海外への引っ越しでは必要になってきます。期限に注意しながら1つずつ手続きを済ませていってください。
また、先ほども話しましたが、海外に荷物を送るのには日数がかかります。直前になって慌てないように余裕を持って荷物の準備をしてください。
海外の引っ越しに関するその他のQ&A
海外の引っ越しでは犬や猫などのペットはどうすればいい?
そのうえでどのようにペットを輸送するかですが、ペット輸送を受け付けている引っ越し業者もあります。
ただ、ペットの負担を考えると、飛行機に乗る際に手荷物として同行した方がいいかもしれません。
ペットと同行する場合は、ペット輸送について各航空会社に問い合わせてみてください。
海外では新居での挨拶時にプレゼントはどうすればいい?
日本製のお菓子や紅茶、文房具や手ぬぐいなど、お土産としておすすめの品はいろいろあります。
ネット上の体験談なども参考に選んでみてください。
海外の引っ越しについてのまとめ
- 海外への引っ越し費用は引っ越す人によって様々
- 船便を利用すれば引っ越し費用が安くなる
- 航空便は割高になるが荷物を早く送れる
- 荷物の量を少なくすることで引っ越し費用が安くなる
- 引っ越し業者の一括見積もりサービスを利用することで引っ越し費用が安くなる
海外への引っ越しは国内の引っ越しとは勝手が違います。日数がかかりますし費用も割高です。
今回解説した内容を元に、引っ越し費用を抑えてスムーズに引っ越しを済ませたいところですね。
ということで海外の引っ越しについてのまとめでした。