最近、愛犬家の間で話題のグレインフリー(穀物不使用)は、穀物を使わずに作ったドッグフードです。
穀物の中でも、小麦・トウモロコシ・大豆は犬にとって食物アレルギーを起こし易い食材と考えられている為、これらの他に米などを含む穀物を使わずに作られています。
ただ穀物も、犬が必要とするたんぱく質などの栄養素を含んでいます。また、お肉や魚の使用量が増える分値段が高くなる為、「痒がる」・「うんちが緩い」などの症状が無ければ、あえてグレインフリーを選ぶ必要はありません。
ここでは、話題のグレインフリー(穀物不使用)ドッグフードを選ぶ3つのポイントと、おすすめランキング、メリット・デメリットなどをまとめました。
「愛犬が穀物にアレルギーがある」方、「なんとなく愛犬が穀物入りのフードを食べると調子が悪い」という方は参考にして頂けると幸いです。

もくじ
グレインフリー(穀物不使用)ドッグフードを選ぶ時に大切な3つのポイント
グレインフリー(穀物不使用)の為にドッグフードを選ぶ時は、パッケージにグレインフリー(穀物不使用)と書かれているだけではちょっと心配です。上記3つのポイントを意識しましょう。なぜグレインフリー(穀物不使用)には上記の3つが大切なのか、以降で詳しくご説明していきます。
信頼できるメーカーか食材の品質を見極める
- 人間も食べられる(またはヒューマングレード)レベルの食材を使用
- 副産物不使用
「その1」と少し内容がかぶりますが、パッケージにグレインフリーと書かれているだけでは安心できません。本当に信頼できるメーカーかを見極める必要があります。
例えば、「チキンミールは低品質な肉を含んでいるから良く無い」という意見もありますが、良質なメーカーでは鶏の肉部分を乾燥させたものをチキンミールとして表記しているメーカーもあります。
こういったこだわりポイントは、メーカーの公式サイトやQ&Aページを見ると書かれていることが多いので、本当に信頼できるメーカーかどうかは自分でチェックする必要があります。
「副産物」は焼肉で食べる「ホルモン」なども含みますが、骨や加熱処理(レンダリング)した4Dミートを含んでも良く、メーカーにとってとても都合の良い単語です。(AAFCOの定義でもある)
その為、食品の品質について何も記載のないメーカーよりも、上記のようなワードが書かれたメーカーの方が安全性が高いと言えます。
- Dead:死亡した
- Deseased:死亡しかけ
- Dying:病気のある
- Disabled:障害、負傷した
※狂牛病など「特定リスクのある材料」はレンダリングしても使用不可
お肉・お魚の使用量が分かるものを選ぶ
- 必ずしも使用量が多くて高たんぱくなフードが良い訳ではない
- 使用量が分かることでアレルギー対策をし易くなる
次に大切なのが、「お肉やお魚の使用量が分かるフードを選ぶ」ということです。これは、その子にとってアレルゲンとなる食材でも、どの程度の量なら食べられるのかを把握する上で大切な要素になります。
一言に食物アレルギーと言っても、少量なら食べられるケースもあります。これは、アレルギー検査をして反応が出た食材も同じことが言えます。(注:反応の強さにもよるので、獣医と相談しながら食べられるかを確認するようにしましょう。)
例えば、チキンを50%使ったフードで症状が出たら、チキンとお魚を25%ずつ使ったフードに変えることで、症状が出ずにそのフードを食べられるケースもあります。使用量は原材料に書かれている順番からも予測はできますが、割合が書かれていた方が確実です。
また同じ割合でも水分の差で、「生肉」よりも「チキンミール」や「乾燥チキン」の方がたんぱく質の含有量が高くなります。その為、お肉・お魚の使用量を見る時は、「生」か「乾燥」かもチェックしましょう。
アレルギーがあるから「〇〇はあげられない」と決めつけてしまうと、本当は少量なら食べられる食材まで限定してしまい、食べられるフードがどんどん限られてしまいます。結果として、飼い主の負担が大きくなります。
その為、アレルゲンとなる食材は飼い主が安易に「〇〇はダメ」などと判断せず、獣医と相談しながら決めましょう。この為にも、食材(特にお肉・お魚)の使用量を把握しておくのは、食べられるフードを見つける上で重要になります。
実際にあげながら愛犬の様子をチェックする
- 顔(眼・口の周り)、肛門周囲、わきの下、背中を痒がる
- 手足の先も痒いので舐める→脱毛
- 慢性的に繰り返す下痢・軟便・嘔吐
- 痒みがなく、柔便・下痢だけの子もいる
よく、「グレインフリー(穀物不使用)はアレルギー対策にオススメ」と紹介されています。間違ってはいないんですが、正解とも言えません。お肉や魚などのたんぱく源もアレルゲンとなるので、グレインフリーにすればアレルギー症状が治まる訳ではない為です。
その為、実際にはグレインフリーに切り替えながら、上記のようなアレルギー症状が出ないかチェックしてあげる必要があります。また、必要であれば今あげているフードの原材料を見ながら、牛肉などパーセンテージの高い食材から減らす、または除いたフードを試して反応を見ましょう。
グレインフリー(穀物不使用)でおすすめのドッグフードを評判の良い20種類から比較
食材の品質 | お肉・お魚の使用量 | |
---|---|---|
モグワン | ![]() |
チキン&サーモン56% |
カナガン | ![]() |
チキンや卵など60% |
ナチュロル | ![]() |
牛・鶏・馬・魚を55%以上 |
ファインペッツ極 | ![]() |
アヒル&ニシン90% |
オリジン オリジナル |
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数種類の肉と魚を85% |
アカナ アダルト ドッグ |
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肉・魚など60% |
ヤラー グレインフリー |
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チキン26% |
ウェルネス 穀物不使用 小型犬用 1歳以上用 骨抜き七面鳥 |
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– |
アーテミス サーモン&ガルバンゾー |
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– |
ブルーバッファロー ウィルダネス チキン 成犬用 |
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ロータス グレインフリー ダックレシピ |
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ピナクル チキン&スイートポテト |
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リガロ グレインフリー ラム |
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ナチュラルバランス ウルトラプレミアム ポテト&ダックフォーミュラ |
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ニュートロ ナチュラルチョイス フィッシュ&ポテト |
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ニュートロ シュプレモ 成犬用 小粒 草原のレシピ チキン |
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スーパーゴールド フィッシュ&ポテト 子犬・成犬用 |
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カークランド ネイチャーズドメイン サーモン&ポテト |
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ヒルズ d/d サーモン&ポテト |
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ロイヤルカナン セレクトプロテイン フィッシュ&ポテト |
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グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードの選び方でまとめた、「食材の品質」と「お肉・お魚の使用量が分かるか」という2つのポイントで、評判の良いドッグフード20種類を比較しました。
メーカーの見極めについては、公式サイトに書かれていると安心なワードがあるかで判断しました。もしかしたら書いていないだけで、高品質な食材を使っているメーカーもあるかもしれませんが、書いてくれてあった方が親切ということでメーカーに確認はしていません。
少し厳しいですが、公式サイト内に安心できる内容があるかで判断しています。お肉・お魚の使用量も、公式サイト内に使用量が分かる記載があるかどうかで判断しました。
ここから先は、2つのポイントを考慮したグレインフリードッグフードのオススメランキングをご紹介します。
グレインフリー(穀物不使用)でおすすめする人気ドッグフードランキング
グレインフリー(穀物不使用)は、穀物と比べると材料としては割高なお肉やお魚の使用量が増えます。その為、値段が高いのがデメリットでもあります。その為、ランキングでは「食材の品質」・「お肉・お魚の使用量」以外にコスパも重視してまとめました。
モグワンドッグフード
項目 | 詳細 | 評価 |
---|---|---|
食品の品質 | 人間も食べられる食材を使用※1 | ![]() |
肉・魚の使用量 | 動物性原材料56%(チキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%) | ![]() |
値段(税別) | 3,960円/1.8㎏ | |
100g辺りの単価(税別)※2 | 220~176円 | |
おすすめ度 | ![]() |
|
おすすめな子 | 小型犬~大型犬、成犬~シニア犬 |
※1、ビタミン・ミネラルはペットフード用
※2、通常価格と割引を使った価格
モグワンドッグフードの特徴
モグワンドッグフードはグレインフリー(穀物不使用)でオススメです。人間も食べられる高品質な食材を使用し、チキンを35%サーモンを21%使用したドッグフードです。
タンパク質は30%で高たんぱく過ぎないのも特徴です。とは言え、市販のフードと比べると高たんぱくなので、腎臓が悪い子はやめておきましょう。
100gあたり363㎉と控えめなので、おすすめは体型が気になる成犬~シニア犬です。子犬の場合は、食欲旺盛な子の方がオススメです。
アカナ アダルトドッグ
項目 | 詳細 | 評価 |
---|---|---|
食品の品質 | 人間も食べられる食材を使用 | ![]() |
肉・魚の使用量 | 動物性原材料60%(新鮮骨抜き鶏肉12%、鶏肉ミール12%、七面鳥肉ミール12%、鶏肉脂肪5%、新鮮鶏臓器(レバー、ハツ、腎臓)4%、ニシンミール4%、新鮮全卵4%、新鮮丸ごとカレイ4%、ニシン油2%、新鮮鶏軟骨1%) | ![]() |
値段(税別) | 1100円/340g 5,000円/2㎏ 12,000円/6㎏ 16,000円/11.4kg |
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100g辺りの単価(税別)※ | 250円~140円 | |
おすすめ度 | ![]() |
|
おすすめな子 | 小型犬~大型犬、全年齢 |
※、公式サイトの2㎏~11.4kgのグラム単価
アカナ(アダルトドッグ)ドッグフードの特徴
アカナのアダルトドッグドッグフードは、グレインフリーで2番目にオススメです。食材は人間も食べられる品質で、放し飼いで育ったお肉や天然魚を使っています。
商品名はアダルトドッグですが、栄養価が高く全年齢に対応しています。レバーやハツなど、一般的には「副産物」と呼ばれる部位も使われていますが、人間も食べられる高品質な食材なので安心して下さい。
また、アカナに使われる「〇〇ミール」は全て食材を乾燥させただけの高品質な材料です。4Dなど粗悪な材料は一切含まれていません。
カナガンドッグフード
項目 | 詳細 | 評価 |
---|---|---|
食品の品質 | 人間も食べられる食材を使用※1 | ![]() |
肉・魚の使用量 | 動物性原材料60%(骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、チキンオイル3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%) | ![]() |
値段(税別) | 3,960円/2㎏ | |
100g辺りの単価(税別)※2 | 198~158円 | |
おすすめ度 | ![]() |
|
おすすめな子 | 小型犬~大型犬、全年齢 |
※1、ビタミン・ミネラルはペットフード用
※2、通常価格と割引を使った価格
カナガンドッグフードの特徴
カナガンドッグフードは穀物を使わないグレインフリーのドッグフードで3番目におすすめです。食材の品質も高く、チキンの使用量も明確です。
使っているチキンは、狭いケージ飼育ではなく放し飼いで育った鶏肉を使用しています。2㎏入りしかありませんが、グレインフリードッグフードの中ではコスパも良く、小型~大型犬までオススメです。
カロリーは高くも低くもないので、子犬からシニアまで食べられますが、たんぱく質が33%と高めです。シニアは腎臓が悪い子には負担となるので避けましょう。
オリジン オリジナル
項目 | 詳細 | 評価 |
---|---|---|
食品の品質 | 人間も食べられる食材を使用 | ![]() |
肉・魚の使用量 | 動物性原材料85%(配分は非公開) | ![]() |
値段(税別) | 1,300円/340g 6,000円/2㎏ 14,500円/5.9kg 21,000円/11.3kg |
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100g辺りの単価(税別)※ | 382~185円 | |
おすすめ度 | ![]() |
|
おすすめな子 | 中型犬~大型犬、全年齢 |
※、公式サイトの2~11.3kgのグラム単価
オリジン (オリジナル)ドッグフードの特徴
オリジンのオリジナルドッグフードは、グレインフリー(穀物不使用)で4番目にオススメです。食材は人間も食べられる高品質なものを使用しています。
レンダリングした肉は不使用で、ミネラル・ビタミンの添加は亜鉛のみです。その為、レバーや心臓なども使用していますが、人間も食べられる高品質食材なので安心して下さい。
動物性食材は全体で85%ですが、詳しい割合は未公開です。コスパは良くないので、中型~大型犬種で大き目の袋の方がオススメです。
ファインペッツ極
項目 | 詳細 | 評価 |
---|---|---|
食品の品質 | 人間も食べられる食材を使用 | ![]() |
肉・魚の使用量 | 動物性原材料90%(配合は不明) | ![]() |
値段(税別) | 5,278円/1.5㎏ | |
100g辺りの単価(税別)※ | 351~212円 | |
おすすめ度 | ![]() |
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おすすめな子 | 中型犬~大型犬、離乳~2歳頃 |
※、通常価格と割引を考慮したグラム単価
ファインペッツ極 ドッグフードの特徴
ファインペッツ極ドッグフードはグレインフリー(穀物不使用)で5番目にオススメです。人間も食べられる食材を使い、動物性食材は全体の90%という贅沢フードです。
消化吸収率が87%と高く、お腹に優しいのも特徴です。栄養価がかなり高いので、多くの栄養を必要とする子犬期がオススメです。
定期購入やまとめ買いで割引が効きますが、かなりコスパが悪いので中型~大型犬でまとめ買いできる家庭の方がオススメです。
グレインフリー(穀物不使用)ならモグワンドッグフードがおすすめな理由
- 放し飼いで育てたチキンを使用
- サーモンも人間が食べられるヨーロッパ産
- チキンとサーモンの使用量が一目で分かる(56%)
- グレインフリーの中では高たんぱく過ぎない
- グレインフリーの割にカロリーが高すぎない
- 酸化防止にはビタミンEを使用
- 着色料や香料などの添加物は不使用
- 関節成分を配合でシニア犬にも優しい
モグワンドッグフードは数あるグレインフリードッグフードでもオススメです。穀物不使用でドッグフードを作ると、どうしてもお肉の使用量が多くなるので値段やカロリーが高くなります。
そんな中でもモグワンは、人間も食べられるお肉や野菜を使っているのにコスパが良いのが特徴です。また、カロリーとたんぱく質が高すぎず「ドッグフード」の総合ランキングでもモグワンがイチオシです。
また、グルコサミンやコンドロイチン、メチルスルフォニルメタンなどの関節成分も配合しているので、体型や関節が気になるシニア犬にもオススメです。(内蔵が悪い子はやめておきましょう)
化学合成した酸化防止剤は使わずビタミンEを使用したり、香料や着色料不使用なのも安心です。チキンとサーモンを使用することで、たんぱく源が偏りにくくアレルギー対策にもおススメです。
国産のグレインフリー(穀物不使用)ドッグフードでおすすめはない?
ナチュロル | ZEN フィッシュ |
レガリエ | |
---|---|---|---|
メイン食材 | 生の牛・鶏・馬・魚 (55%) |
タラ(60%) | 生の鶏肉・牛肉・魚・レバー (60.3%) |
通常価格(税別)/容量 | 3,000円/850g | 2,710円/700g 14,710円/4kg 28,490円/8kg |
5,480円/1.7kg |
お試し価格 | 100円/30g | なし | 500円/160g |
100gあたりの単価※ | 352~247円 | 387~356円 | 322~251円 |
カロリー/100g | 400㎉ | 335㎉ | 348㎉ |
粗たんぱく質 | 23~27% | 27% | 28% |
脂質 | 7~9% | 7.5% | 10% |
総合結果 | ![]() |
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※、通常価格と割引を使用した場合の100g単価
BIGLOBEレビューが知る限り、国産のグレインフリードッグフードは「ナチュロル」・「ZEN」・「レガリエ」の3種類のみです。これらのフードは総合栄養食の基準を満たし、香料や着色料なども不使用で安心してオススメできるフードですが、どれも海外のフードと比べてコスパが悪いです。
ナチュロル・レガリエは定期購入やまとめ買いで割引が効きますが、それぞれ1種類しかありません。ZENはフィッシュ・ボア(イノシシ)・ベニソン(鹿)の3種類から選べます。また、イノシシと鹿に関してはシニア用もあります。
アレルギー対策で穀物不使用のフードを選ぶなら、色々なたんぱく源から選べるZENがオススメですね。ただ、ZENはまとめ買いしたとしてもかなりコスパが悪いです。
どのフードも全年齢対応の総合栄養食ですが、ナチュロルはカロリーが高いので小型犬や子犬にオススメです。ZENとレガリエはエネルギー要求量の下がる3歳以降の成犬がオススメです。
「食材の質」や「食材の割合」には大きな差はないので、試し易さやコスパの良いナチュロルかレガリエを両方試してみて、食いつきやうんちの状態など総合的に判断するのが良いでしょう。
グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードにメリット・デメリットはある?
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結論から言うと、愛犬が穀物に対してアレルギーが無ければグレインフリーを選ぶ必要はありません。ネット上では穀物の危険性をあおるようなサイトが多いので不安な方も多いかもしれません。
そこで、表でグレインフリードッグフードのメリットとデメリットをまとめました。「穀物は消化に悪いから穀物不使用のドッグフードじゃないと危険!」と書かれていることもありますね。
確かに、お肉やお魚などのたんぱく源と比べると穀物は消化が悪いです。ただ、水と加えて加熱することできちんと8割程度は消化できることが分かっています。
「犬はデンプンを消化する為の酵素を持っていないから~」という意見もありますが、最近の研究ではオオカミよりもアミラーゼを持っている※ことも分かっています。
穀物を使わずに肉や魚の使用量が増えるので繊維質が少なくなります。また、高たんぱくすぎるフードが合わずに、うんちが緩くなるケースもあります。
うんちが緩くなった場合、一度元のフードに戻して下さい。改めて少量ずつ切り替えをしても2週間以上うんちが緩い場合、フードが合わないことが考えられます。別のグレインフリーフードも試した方が良いですね。
グレインフリーが悪い訳ではありませんがメリットばかりではありません。その為、穀物にアレルギーが無ければ穀物不使用にこだわる必要はありません。
参考資料1Nutrient Requirements of Dogs and Cats (2006)
参考資料2The genomic signature of dog domestication reveals adaptation to a starch-rich diet(2013)
ドッグフードのグレインフリー(穀物不使用)とグルテンフリーの違いって何?
グレインフリーは穀物(トウモロコシ・小麦・大豆・米など)を不使用のことを言います。グルテンフリーはグルテンというたんぱく質を除いたものを言います。
小麦の7~8割はデンプンで、約1割がたんぱく質です。グルテンとは小麦に水を加えてこねるとできる、グリアジンとグルテニンというたんぱく質がくっついた状態のものです。ただ、画像を見て頂くと分かるように小麦に含まれるたんぱく質は他にもあります。
なので、穀物に食物アレルギーがある場合、グルテンフリーのフードでもアレルギー症状が出る可能性はあります。ただ、小麦に含まれるたんぱく質のほとんどがカットされているので食べられる可能性は高いです。
グルテンフリーのドッグフードはグルテン不耐性(消化が苦手)な子に作られたフードです。これは体質的なもので、牛乳に含まれる乳糖を消化できずに、牛乳を飲むとお腹が緩くなる犬や人がいるのと同じです。
グレインフリー(穀物不使用)におすすめのドッグフードと選び方まとめ
- グレインフリー(穀物不使用)でオススメドッグフードはカナガン
- 穀物にアレルギーが無ければグレインフリーにこだわる必要なし
- 穀物にアレルギーがあってもグルテンフリーなら食べられるかも
- グレインフリーのデメリットもある
- アレルギー対策ならたんぱく源の使用量もチェック
- グレインフリーでも食材の質はメーカーによりけり
グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードは、全ての子に必要な訳ではありません。メリットばかりではなくデメリットもあります。
「穀物は危険!」とするサイトがあまりに多いですが、穀物にアレルギーの無い子にとっては栄養源にもなる食材です。
とは言え、犬にとっては穀物よりもお肉の方が消化に良いのは事実です。穀物にアレルギーの無い子でも、全体の半分以上がお肉・お魚のフードを選んであげるのが良いですね。
「ドッグフードのおすすめ」総合ランキングでは、グレインフリーではなく穀物の使用量や安全性・コスパなどに注目して総合ランキングにしました。穀物にアレルギーが無い子は参考にして頂けると幸いです。